XP Mode内のデータ救出

WindowsXPとあるお客様より、HDD内のデータ復旧の御依頼をいただきました。そのお客様はある程度詳しい方で、ノートPC内のHDDを自力で取り出してデータの救出を試みたようなのですが、全くデータを読み込めなかったとのことでした。
よく調査してみるとHDD自体の物理的な故障ではなく、フォーマットの問題(GPT)により読み込めないだけでしたので、ドキュメントなどの一般的なデータの復元は比較的容易に行うことができました。
ところが、Windows7上でXP互換プログラムを動かす「XP Mode」内のデータも是非復旧してほしいとのリクエストが追加され、一気に難易度があがりました。XP Modeで利用されている仮想HDD(VHDファイル)は、Hyper-Vなどで採用されているものと同じデータ形式で、Windows7上でもマウント可能なのですが、XP ModeでセットアップされているVHDファイルは、ベースとなるVHDファイルからの差分ファイルとなっているのです。これはマルチアカウントに対応するため、基本VHDから各ユーザへの差分ファイルとして作成されているので、単体VHDだけでは読み書きできません。
結局は別マシンにXP Modeを新たにセッティングし、既存VHDと置換することで環境を復元することができました。

仮想環境下のデータ復旧もおまかせ

2012204028299(re)最近では、身近な環境に仮想化技術が使われており、便利になる一方でその復元作業も一段と複雑となっております。
弊社ではHyper-V環境をはじめとした仮想化環境にも万全の技術で対応いたしております。是非ご相談ください。