カーナビアプリ比較
最近、地図アプリの進化はめざましい物があります。スマートフォンのGPS機能を活用して、音声による案内で据付型カーナビゲーションシステムと遜色ない機能をもつようになってきています。自分の車には今、カーナビゲーションシステムを搭載せず、代わりに高級オーディオシステムを搭載しています。ナビゲーションはデータ通信専用のiPhone5sを車載アダプターとUSB給電により実現しています。
以前の車にはナビゲーションがついていましたが、地図更新が有償であること、その割に鮮度がよくない(古い情報)こともあったため、有償アプリにはあまり興味がありません。そこで、現在無償で利用できるカーナビゲーションにもなる地図アプリの使い勝手について検証してみたいと思います。
Google Map
地図アプリの筆頭と言えば、このアプリになるのではないでしょうか。iOS5の時代まではOS標準で搭載されていたものであり、実際に操作していても安心感があります。
住所から検索する際も、8割くらいは本来の目的地を指し示してくれます。たまに大きなランドマーク的建物がある場合に、強制的にそちらが候補地として設定されてしまうなどといった誤認識はあるものの、検索条件を工夫することで問題なく利用できています。高速道路・有料道路の利用可否なども選択できるので、時間・費用といった観点からの選択も可能です。
実際の音声案内もスムーズで、右左折時の案内も安心して運転できます。他アプリ起動中でも案内は継続されるので、ながら作業にもうってつけです。ルートを外れた際の再検索もスムーズです。地図アプリ初心者の方にも安心して進められるアプリだと思います。
マップ(iOS6以降)
iOS6以降、標準搭載されている地図アプリです。iOS6の更新直後は、「パチンコガンダム駅」などといった実在しない駅が表示されたり、存在しない建物が表示されるなど、地図の精度にかなり疑問点があったことを思い出します。この時点ではまだGoogle Mapの単独アプリが発表されておらず、代用アプリを探したり、Androidの地図アプリを活用したりと混乱していました。現在では地図の精度もかなり改善されており、実用的になったと言えるでしょう。最も拡大した地図の表示では、GoogleMapよりも高精度に表示する場合が多いです。
ただし、有料道路の利用可否が選択できないといった点が微妙です。音声案内もぎこちなく、常用するには少々難ありです。
Yahoo!カーナビ
上記2アプリにかなり遅れて登場したのがこのアプリです。Yahoo!JapanIDを持っていれば、VICS情報を入手出来るのが最大の売りです。
高速道路・国道などで提供されるVICS情報は、リアルタイムに渋滞・規制情報が更新されるので、一般的なカーナビにも搭載されているものと同じ情報が表示されます。音声案内もありますので最大のメリットであると思います。右左折時の交差点案内も音声で行われるのは利用者にとって親切な案内だと思います。高速道路利用時は、IC・SA・PA情報が縦に並ぶので、カーナビとかわらない表示です。ルート上に表示されるコンビニ・ランドマーク情報も見慣れたロゴが並ぶため、非常に期待が持てる部分でしょう。
しかし、アプリの完成度は発展途上な感じがあります。住所検索では曖昧さがあると検索されません。音声案内も息継ぎ部分に不自然さが残ります。高速・一般道への切替の判断が微妙なのか、一般道走行中に高速道路が並行するような場所では、突然高速道路モードに変換され、一般道路モードになかなか戻らないことがよくあります。また一般道路・高速道路のリルート判断が上手くいかないときもあるようです。
またiPadに非対応のため、大きな地図を表示できないのも残念な点です。iPad対応板が公開され、利便性が向上しました。
どのアプリも無料とは思えない完成度
有料アプリも顔負けのこれらの無料アプリは、地図更新がサーバ側で行われるため基本的にずっと無料で使い続けられます。GoogleMapの地図更新頻度はあまり高くないようです。iOSのマップは個人的な利用機会が少ないせいもあり、更新頻度についてはわかりません。Yahoo!カーナビは登場直後ということもあり、今後どのような展開になっていくのかが楽しみです。