格安SIMの話題

UNI15042555IMG_1751_TP_V最近ではTV等でも取りあげられるようになってきた格安SIMについて改めて触れてみたいと思います。

そもそも格安SIMとは?

いわゆる大手キャリア(NTT DOCOMO/au)のはMNO(Mobile Network Operator)と呼ばれます。自社で通信設備を設置・管理し、顧客に回線を提供します。自社で管理している都合上料金は比較的高めに設定されています。スマートフォンの普及に伴い、1ヶ月の通信量に制限を設けて、制限を超えた場合には速度制限or追加料金を支払って制限解除という手続を踏む必要があります。大手キャリアは当然のことながら回線と端末をセットで販売しており、端末代金を24分割の割賦販売にすることが一般的になっています。その上で割賦代金相当分を通信量から割り引き、「実質○○円」といった表記を行っています。
これに対しMNOから回線を一括で借り受け、さらに小売を行っている業者がMVNO(Mobile Virtual Network Operator)であり、格安SIMを提供している業者がこれに相当します。自社で設備を持たないため、初期投資が少なくて済むことから多くの異業種が参入し、玉石混交の様相を呈しています。

MVNOのクオリティ

光ファイバーなどの固定回線におけるプロバイダでは、安価だが速度が出ない・高価だが通信が安定しているといった現象がよくおこります。インフラである光ファイバーの規格は全国ほぼ一緒であるにもかかわらず、実際にインターネットに接続する中継設備の帯域と契約者数のバランスが取れていない場合、大渋滞が起こり速度低下が起こります。これはMVNOにおける通信でも同じ事が起こっています。さらに固定回線と違い電波を利用している関係で、固定回線以上に人口密度や地域によって速度の差が出やすくなっています。
大手キャリアに比べればどの会社も安価ではあるのですが、MVNO同士で比較した場合のクオリティにはかなり差が出ている模様です。

音声回線のMNP

MVNOが登場した当初はデータ通信専用の回線が主流でしたが、最近では音声回線も利用可能なプランが提供されています。データ専用プランの場合は契約期間に縛りが無い(若しくは1ヶ月程度)場合が殆どですが、音声回線を契約する場合には1年間の最低利用期間が設けられていたり、転出の際に大手キャリア以上の高額な違約金が請求される場合もあるので注意が必要です。また、キャリアメール(docomo.ne.jp/ezweb.ne.jpなど)は利用できない点も注意が必要です。

Apple ID/Googleアカウントは重要

スマートデバイスを利用するに当たり、これらのアカウント情報はアプリの購入履歴などを管理する上で非常に重要なものになっています。機種変更の度にGoogleアカウントを取得している方も見受けられますが、これではせっかくの購入履歴が全く引き継がれません。この辺りは大手キャリア/MVNO問わず、今後重要な位置づけになる物と思われますので、今一度ご自身のアカウント情報について整理してみてはいかがでしょうか。
株式会社ADDSはPCのみならず、こうしたスマートデバイスの設定やPC・Wi-Fiに関するご相談も受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。