自作PCのお話

自作PCの状況について

自作PCここ数年は、PCよりもスマートフォン・タブレットの方が話題にのぼることが多いため、PCに関する話題が少なくなってきているのではないでしょうか。かくいう自分も業務でPCを使う機会は変わりませんが、プライベートではPCよりもタブレットを使用する時間が増えている今日この頃です。
とはいえ、事務所のPC環境もそろそろ世代交代をしたいと思い、ハードウェア・ソフトウェアともに一新することにしました。そこで、備忘録を兼ねて環境を公開してみようと思います。

まずは旧環境から

旧環境のスペックはおおよそ以下の通りです。
CPU Intel Xeon E3-1225v2
SSD Crucial CT128MX100SSD1 ×2(RAID 0)
Memory DDR3-1600 8GB×4
Mother GIGABYTE Gi.Sniper 3
Graphic Inno3D GEFORCE GTX650 ×2
電源 Corsair HX650
ODD DVD-RW DVD-RW BD-ROM
Case CoolerMaster CM 690 III
OS Windows 7 Ultimate
本当はCorei7を搭載する予定だったのですが、サーバ用に準備していたCPUが手違いで余ってしまったため、流用しました。
HDDは接続せず、NASのiSCSI接続により1TBを領域として割り当てていました。光学ドライブが3台あるのは、CDのリッピング(iTunes)を平行して行うためです。
マザーボードは、特にゲームをするわけではないのですが、パーツの堅牢性を考えてのチョイスでした。
グラフィックスも、クアッドモニタ環境を構築するために2枚を独立して利用しています。当時PCI-Expressx16が2レーン同時動作するマザーボードも、このマザーボードだけだったと記憶しています。本来的にはSLI/CrossFireで利用するのですが、あくまでクアッドモニタ環境のためだけ、というちょっともったいない使い方です。
メモリも16GBはRAMDISKに割り当てていました。SSDのRAID0構成は、当時256GBのSSDが高かったこととSSD RAID0の実力を退館してみたかったという好奇心からくる構成でした。
UEFI対応ではありましたが、Windows7環境ということもあり、非UEFIでのインストールで運用しておりました。
基本的にどこも不具合無く動いていましたが、オンボードサウンドの不調が発生して、直近ではUSBサウンドボードでしのいでいました。社内での業務中のBGMが無いとさみしいので・・・・・。

そして新環境へ


CPU Intel Core i7-6700K
SSD SAMSUNG 950 PRO M.2 MZ-V5P512B/IT
SSD Patliot Blast PBT960GS25SSDR
Memory CFD Q4U2400BMS-8G/W(DDR4-2400) 8GBx4
Mother ASUS SABERTOOTH Z170 MARK 1
Graphic ZOTAC Geforce GTX 1060 6GB AMP Edition
電源 Corsair RM550X
ODD DVD-RW BD-RW
Case Fractal Design Define R5 Black Pearl
OS Windows 10 Pro
なんだかんだいって、自作PCにおいて初めてのCorei7搭載となりました。一時はAMDにこだわり、発熱に耐えきれなくなってIntelに戻りつつも手違いでXeonになったりという歴史があるなかでのi7ですが、CPUのパワーをフル稼働する仕事は全く行っておりません。
そしてマザーボードも初ASUSです。ここしばらくはGIGABYTEばかりでしたが、耐久性を謳うこのマザーボードを使ってみようと思い、チョイスしました。メモリはすでに実用領域では十分すぎる搭載量になってきましたね。値崩れがおこれば16GB×4とかに換装するかもしれませんが、ここ最近は値上がり傾向なので現状維持。
グラフィックスは、ついに1枚で4画面出力可能なものが出てきました。DVIx1 DisplayPortx3で既存モニタにつないでいます。これまではDVIx4だったのでケーブルを3本換装しています。1900×1200のクアッドモニタでもVRAMが6GBあれば、通常業務くらいでは余裕ですね。
実はストレージに関しては、iSCSIをやめてしまいました。データ領域としてはiSCSIでもHDDでもよかったのですが、Dropbox/Evernoteが起動時にiSCSI領域を見失うことがよくあったので、データ領域もローカルに置くように変更しました。1TB近い領域が実用的な価格で入手出来るようになったので搭載しています。
起動用SSDは、NVMe接続に初挑戦です。このあたりになってくるとWindows7では対応が面倒になってくるようですので、最新OSさまさまといったところでしょうか。
ケースはいつも店頭で実物を見てから決めているのですが、Fractal Designは人気があるケースというのもうなずけますね。Made in Chinaとはなっていますが組み込み時における不具合も特になく、隠蔽配線もスムーズに行うことが出来ました。ケースにもともと着いている2基のFANで十分排熱されているようで、静音性も十分でした。(M.2 SSDの爆熱問題はこの時点では気づかなかった・・・・・後述)
UEFIインストールもスムーズに行うことが出来、起動時間の短縮も実感できております。起動後もDB系の操作時にはキビキビとした動きが実感でき、SSD/メモリの世代交代によるものなのかな?と思って使っています。
せっかくなので、mouse computerの指紋認証リーダー「FP01」とWindows Helloの組み合わせによる生体認証ログオンを導入し、快適かつセキュアな運用が出来るようになりました。

思わぬ落とし穴・・・・・m.2 SSDの爆熱問題

PCが完成してからしばらくは問題なく運用しておりました。もちろんいまでも表面上は問題が無いのですが、Web上の様々な記事においてm.2 SSDの発熱問題が取り沙汰されております。自分がチョイスした950 PROも例外ではなく、熱々な状態であることが判明しました。マザーボード直付けm.2スロットに搭載、さらに蓋をしている状態なので何もしないとうまく廃熱がされないのでしょう。CrystalDiskinfoによる測定値で、起動直後ですら50℃越えの状態です。通常利用において速度低下が起こる閾値を超えることはないとは思いますが、常時50℃越えという状況は環境的にはあまりよくないのではないかと思い、対策を講じました。
AINEX ファンステイ マグネットタイプ FST-MAG-CとGELID Silent12(120mm)を利用して、m.2 SSDに風が当たるように設置しました。SSDのラベルをはがしてヒートシンクを取り付ける方もいらっしゃるようですが、メーカー保証が外れてしまうのでその方法はとりませんでした。
結果は常時35℃前後まで下がりました。FANが増えた事による音の変化はほぼわからないくらいです。FANの大きさはもう一回り小さいFANでも全然問題ないと思いますが、ケース内全体のエアフローにも好影響があればと思い、大きめの物にしています。

自作PCのノウハウが役立ちます

PCの故障時における、問題点の切り分けにはこうした自作のノウハウがなければなかなか判断が難しいところではないでしょうか。弊社ではこうした豊富なノウハウを元に、既存環境の再構築や延命措置?的な提案も行っております。ただ買い換えるだけではない、いろいろな視点からの御提案を行っておりますので、気になる方は是非ご相談ください。